季語「牡丹(ぼたん)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「牡丹(ぼたん)」です。

牡丹

季語の解説:

「牡丹」は大きく華やかな花を咲かせる植物で、特に豪華な花の象徴として親しまれています。もともとは春に咲く植物ですが、一般的には夏の季語とされています。「牡丹」は「花の王」と称され、古くから詩歌に詠まれ、その堂々とした姿が季節の豊かさや生命力を感じさせることから、初夏の風情を表す俳句に用いられます。

俳句の例:

季語「牡丹(ぼたん)」を使った俳句の例です。

牡丹咲き 夕暮れの庭 華やげり

解説:夕暮れの庭に咲く牡丹が庭全体を華やかにしている情景を描いた句です。牡丹の大輪が夕暮れの静けさと対照的に、庭に華やかさを添えている様子がよく表現されています。

夕陽浴び 牡丹の色に 紅深し

解説:夕陽の光が牡丹の花に当たり、色がさらに深まって見える情景を表現しています。牡丹の色が夕陽によってより濃く紅を帯びる様子が美しく描かれています。

朝露で 牡丹の花も 重たげに

解説:朝露が牡丹の花にかかり、その重みによって花がしっとりと下がっている様子を詠んでいます。牡丹の大きく重たい花弁に朝露が加わり、花全体がさらに重たく見える情景が目に浮かびます。

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著者 / Tommy Ikura

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