季語「初雪(はつゆき)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「初雪(はつゆき)」です。

初雪

季語の解説:

「初雪」は、その年の冬に初めて降る雪を指します。初雪は季節の移ろいを実感させ、待ち望んだ冬の始まりを告げる象徴でもあります。その初めての白い雪が、街や自然に静けさと清らかさをもたらし、空気の冷たさや透明感が増すため、特別な情緒を伴います。俳句では、「初雪」を通じて冬の始まりの清々しさや儚さ、雪景色の幻想的な美しさを表現することが多いです。

俳句の例:

季語「初雪(はつゆき)」を使った俳句の例です。

初雪の 音も立てずに 積もりけり

解説:初雪が静かに降り積もり、音もなく景色を白く変えていく様子を描いています。初雪の清らかさと静寂が際立ち、冬の始まりの厳かな雰囲気が感じられます。

夜明けて 初雪白く 屋根の上

解説:朝が明けて、屋根の上に初雪が白く積もっている情景です。夜の間に降り積もった雪が、朝の光を受けて一層白く輝く様子が表現されています。新鮮な冬の始まりを感じさせる句です。

初雪や 山も川辺も 白く染む

解説:初雪が降り、山や川辺が一面の白に染まる様子を詠んでいます。自然全体が白く覆われることで、清らかで厳かな冬の風景が広がり、初雪がもたらす神秘的な雰囲気が感じられます。

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著者 / Tommy Ikura

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