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季語「冬晴(ふゆばれ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「冬晴(ふゆばれ)」です。
冬晴
「冬晴」は、冬特有の澄み切った空が広がる晴天を指す季語です。冬の冷たい空気によって空がより透明感を持ち、太陽の光が柔らかく差し込む日を表現します。厳しい寒さの中にも、冬晴の青空や日差しが心を和らげるような瞬間を切り取る際に使われます。俳句では、冬晴れの日の清々しさや静けさ、冷たさの中に潜む温かさを描写するために用いられます。
季語「冬晴(ふゆばれ)」を使った俳句の例です。
冬晴や くっきりと見ゆ 富士の山
冬晴れの澄み切った空気の中で、富士山がくっきりと見える様子を描いています。「冬晴や」という切れ字が、冬晴れの清々しい雰囲気を強調し、富士山の壮麗さを際立たせています。視覚的な鮮明さと冬晴れの特徴がしっかり表現されています。
冬晴や 吐く息白し 朝の道
冬晴れの朝、冷たい空気の中で白く漂う吐息と、それを背景にした朝の道の情景を描いています。冬晴れ特有の澄んだ空気感と寒さを、日常的な一コマを通じて表現している句です。「吐く息白し」が冬の寒さを象徴しています。
冬晴や 洗濯山を たたみ終え
冬晴れの日の清々しい天気の下、たまった洗濯物を片づける日常的な情景を詠んでいます。「洗濯山」という表現が、溜まった洗濯物の量を視覚的に感じさせ、季節の冷たさと冬晴れの温かさのコントラストが伝わる句です。
著者 / Tommy Ikura
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