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季語「霙(みぞれ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「霙(みぞれ)」です。
霙
「霙」とは、雨と雪が混ざった状態で降る気象現象を指します。冬の冷えた空気の中、雨が凍りつく寸前の形で地上に降り、雪ほど静かではなく、雨ほど勢いもない特徴があります。「霙」は、冬の始まりや寒さの強まりを感じさせる自然現象として俳句で詠まれることが多く、その不安定で移ろいやすい姿が儚さや哀愁を表現するのに適しています。
季語「霙(みぞれ)」を使った俳句の例です。[2]
みぞれ降り 庭石白く 冬の声
霙が降り、庭の石が白くなり始める様子を描いています。「冬の声」という表現で、冬の訪れを暗示的に伝えており、自然と季節の移ろいが感じられる句です。具体的な「庭石」の描写が視覚的な鮮明さを加え、静かな冬の到来を詠んでいます。
みぞれ過ぎ 道に残りし 雪白し
霙が降った後の道に残る雪が、白く輝く情景を詠んでいます。「道に残りし」という表現が、霙の一時性をうまく捉えており、季節の移ろいを感じさせます。「雪白し」という語句が視覚的であり、冬の冷たさや美しさを同時に表現しています。
著者 / Tommy Ikura
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