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季語「初霜(はつしも)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「初霜(はつしも)」です。
初霜
「初霜」は、その年の初めての霜を指す季語で、秋から冬への季節の移ろいを象徴します。初霜が降りる日は、空気が一層冷たく感じられ、冬の訪れを実感させる特別な瞬間です。初霜は、草や木、地面に白く繊細な結晶として現れ、その清らかさや儚さが特徴的です。この季語は、自然界が冬へと変わる美しさや厳しさを表現するだけでなく、季節の変化に対する人々の感慨を詠む際にもよく用いられます。
季語「初霜(はつしも)」を使った俳句の例です。[1]
初霜を 見つけし子らが 手招きす
解説:初霜を発見した子どもたちの喜びや純粋な興奮がよく表現されています。「初霜」という季語が、冬の到来を静かに告げる中で、子どもたちの無邪気な手招きが情景に動きを加えています。子どもたちが霜の存在を誰かと共有したい気持ちが伝わり、初霜という一瞬の儚さと、子どもたちの生き生きとした姿が対照的に描かれています。この句は、冬の冷たさと温かな人間の営みが交錯する情景を穏やかに伝える、微笑ましく温かみのある作品です。
季語「初霜(はつしも)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初霜に 負けて倒れし 菊の花
作者:正岡子規
一つ葉に 初霜の消え 残りたる
作者:高浜虚子
初霜や 菊冷え初むる 腰の綿
作者:松尾芭蕉
初霜や 茎の歯ぎれも 去年まで
作者:小林一茶
初霜や 斧を打ちこむ 樹の根つこ
作者:秋元不死男
著者 / Tommy Ikura
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