季語「師走(しわす)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「師走(しわす)」です。

師走

季語の解説:

「師走」は、旧暦の12月を指し、現代の12月の異名としても使われています。「師(僧侶)が走るほど忙しい月」とも言われ、年末に向けて何かと忙しなくなる時期を象徴する言葉です。師走には年末年始の準備や大掃除、年越しの準備が重なり、多くの人が慌ただしく過ごす一方で、年末の静けさや新年を迎えるための心の整理も含まれています。俳句では、「師走」を用いることで、年の瀬の忙しさ、年末に感じる感慨、あるいは新年への期待などが表現されます。

俳句の例:

季語「師走(しわす)」を使った俳句の例です。

師走来て 朝のバスにも 冷気満つ

解説:師走も終わりに近づき、行き交う人々が急ぎ足で背中を向けて通り過ぎていく様子です。年末が近づくにつれて増す忙しさと、街の中で人々が急かされるように動く姿が表現されています。

師走暮れ 行き交う背中 足速め

解説:師走も終わりに近づき、行き交う人々が急ぎ足で背中を向けて通り過ぎていく様子です。年末が近づくにつれて増す忙しさと、街の中で人々が急かされるように動く姿が表現されています。

師走にて 家の埃を 掃き出して

解説:師走の終わりに向けて、家の中の溜まった埃を掃き出す情景です。年末の大掃除を通して、一年の汚れを払う様子が詠まれています。新しい年を迎える準備として、師走の風情がよく表現されています。

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。