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季語「初冬(はつふゆ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「初冬(はつふゆ)」です。
初冬
「初冬」は、その年の冬の最初の時期や冬が始まる頃を指す季語です。秋の名残がありながらも、冷え込みが強くなり、木枯らしや霜が見られ始める時期です。この季語は、冬の入口としての静けさ、物寂しさ、そして新しい季節への期待を感じさせる表現として俳句に用いられます。また、人々が冬支度を始めたり、自然が冬に変化していく様子を詠む際にも使われます。
季語「初冬(はつふゆ)」を使った俳句の例です。
初冬や コートを羽織る 帰り路
解説:初冬の冷え込みを背景に、帰り道でコートを羽織る情景を描いています。「初冬や」という季語が、秋から冬への移り変わりを明確にし、「コートを羽織る」という具体的な描写が、初冬の寒さを身体的に感じさせます。「帰り路」という日常的な場面が、冬の訪れを自然で身近に表現しており、初冬のひんやりとした空気感を感じさせる優しい一句です。
初冬や 集めた枯れ葉 山となり
解説:初冬の庭や公園で集められた枯れ葉が山になっている様子を描いています。「初冬や」という冒頭が、冬の始まりの落ち着いた空気を伝え、「集めた枯れ葉」が秋の終わりと冬の始まりを象徴しています。「山となり」という結びが、人の営みを自然の風景の一部として描き、季節の移ろいを優しく示唆しています。この句は、初冬の物静かな風景と人々の営みが調和した作品です。
初冬や 朝起きるたび 布団恋し
解説:初冬の冷え込みが原因で、朝起きるたびに布団の温もりを惜しむ心情を詠んでいます。「初冬や」という季語が、冬の始まりの寒さと新しい季節への変化を示し、「朝起きるたび」という繰り返しが、日常の習慣の中で感じる寒さをリアルに伝えます。「布団恋し」という結びが、寒さと温もりの対比を巧みに表現し、初冬特有の親しみやすい情景を描いています。
季語「初冬(はつふゆ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
初冬なほ 紅葉に遊ぶ 人等かな
作者:高浜年尾
初冬の 月裏門に かかりけり
作者:正岡子規

著者 / Tommy Ikura
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