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季語「除夜(じょや)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「除夜(じょや)」です。
除夜
「除夜」は大晦日の夜を指し、一年の終わりを締めくくる特別な時間です。除夜の鐘が108回撞かれるのは、人間の煩悩を祓い、新しい年を清らかに迎えるためとされています。この夜は、家族で過ごしたり、寺院に参詣したりと、日本独特の静謐で厳かな時間が流れます。俳句において「除夜」は、一年の終わりを感じさせる静けさや、年の瀬の忙しさ、または新しい年への期待を表現する際に用いられます。
季語「除夜(じょや)」を使った俳句の例です。
除夜の街 行き交う人々 顔に笑み
解説:除夜の街の賑わいの中で、人々の顔に笑顔が浮かんでいる様子を描いています。大晦日の夜に新年を迎える期待感や、一年の終わりを家族や友人と過ごす喜びが表現されています。忙しさの中にも温かい人々の様子が感じられる句です。
参道を 並びて歩く 雪の除夜
解説:雪が舞う除夜の参道を、人々が並んで歩いている様子を描写しています。初詣や除夜の鐘を聞くために参道を歩く情景が目に浮かび、静かな冬の夜と、人々の期待が入り混じる風景が詠まれています。
日が暮れて 除夜の灯りが 広がりぬ
解説:日が暮れるとともに、除夜の灯りが広がる様子を詠んでいます。静かな年の瀬の夜に、灯りが暖かく広がり、除夜の厳かな雰囲気と、温もりが感じられる句です。
著者 / Tommy Ikura
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