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季語「十一月(じゅういちがつ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「十一月(じゅういちがつ)」です。
十一月
「十一月」は旧暦では冬の始まりを示す時候の季語です。この時期は木々が紅葉し、落葉が進む中で本格的な寒さの気配が訪れ、初冬の雰囲気が漂います。十一月は冬の準備を整える月であり、自然が静けさを増すとともに、人々が暖を求めて室内で過ごす時間が増える季節でもあります。俳句では、十一月の静かな自然の移ろいや、暮らしの中に感じられる初冬の気配を詠む際に使われます。特に、日暮れが早まり、冷気が増していくこの月独特の空気感や、晩秋から冬への移行を象徴する情景を描写するのに適した季語です。
季語「十一月(じゅういちがつ)」を使った俳句の例です。[1]
歩きゆく 十一月の 二寧坂
解説:初冬の京都・二寧坂を歩く情景を描いた作品です。「歩きゆく」という冒頭が、旅や散策の静かな動きを表現し、「十一月」という季語が、初冬特有の冷たさや澄んだ空気感を思わせます。「二寧坂」という具体的な地名が、この俳句を一層情緒的にし、古都の趣やその季節の特有の風景を読者に届けます。全体を通じて、冬の静けさや歴史の深み、京都らしい風情が調和し、時間の流れと季節の変化を感じさせる作品です。
季語「十一月(じゅういちがつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
十一月、湯田の風来居に移る
作者:種田山頭火
著者 / Tommy Ikura
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