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季語「十二月(じゅうにがつ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「十二月(じゅうにがつ)」です。
十二月
「十二月」は、冬の深まりを象徴する時候の季語であり、一年の終わりと新年を迎える準備が交錯する特別な時期を表します。十二月は、寒さが本格化し、年の瀬の慌ただしさや、年越しの準備に伴う静けさや期待感を含んだ時期でもあります。自然は冬の寒さに包まれ、人々の生活には温かさを求める光景や年末特有の忙しさが加わります。俳句では、年末の風物詩や、人々の思いや情景を詠む際に使われることが多く、冬の厳しさと年の瀬の温かい情緒の両方を表現する際に適しています。
季語「十二月(じゅうにがつ)」を使った俳句の例です。[1]
一年の 疾く過ぎ行くや 十二月
解説:十二月という季語を通して、年の瀬の慌ただしさと、過ぎ去った一年への感慨を詠んでいます。「一年が 疾く過ぎ行く」という表現が、時間の速さや忙しさを的確に捉え、「十二月」という季語が、年の終わりを象徴しています。この作品は、冬の静けさの中で感じる内面的な動きと、一年が終わろうとする切なさをシンプルかつ鮮やかに表現しています。年末の忙しさや心の中の少しの焦り、そしてその一方で新しい年への希望や期待を感じさせる俳句です。
季語「十二月(じゅうにがつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
十二月 上野の北は 靜かなり
作者:正岡子規
清瀬にも 茜富士あり 十二月
作者:石田波郷
著者 / Tommy Ikura
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