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季語「冬の朝(ふゆのあさ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「冬の朝(ふゆのあさ)」です。
冬の朝
「冬の朝」は、冬特有の冷たく澄み渡った朝の光景を指す季語です。凍てつく空気や白い霜、静けさに包まれた大地、そして遅い日の出がもたらす柔らかな光が特徴的です。この季語は、冬の静寂や寒さの中にある美しさを表現する際によく用いられます。また、人々の生活感や日常の営みと、冬特有の自然の風景を対比させることで、心温まる情景を描くこともできます。俳句では、寒さや静けさ、冬の厳しさの中に潜む穏やかな瞬間を詠むことが多いです。
季語「冬の朝(ふゆのあさ)」を使った俳句の例です。
カーテンの 外はまだ闇 冬の朝
解説:冬の朝特有の静けさと寒さをしっとりと描いています。「カーテンの」という日常的な始まりが、親しみやすい雰囲気を生み出し、誰もが経験する朝の一瞬を切り取っています。「外はまだ闇」という表現は、冬の夜明け前の長い闇を象徴しており、季節の深い冷え込みを感じさせます。そして「冬の朝」という季語が句を引き締め、全体として冬の静けさと穏やかさを見事に表現しています。この句は、シンプルながらも冬の情景を心に浮かび上がらせる力を持つ秀作です。
季語「冬の朝(ふゆのあさ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
オリオンの かたむき消えぬ 冬の朝
作者:稲畑汀子
冬の朝 道々こぼす 手桶の水
作者:杉田久女
著者 / Tommy Ikura
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