季語「冬田(ふゆた)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「冬田(ふゆた)」です。

枯野

季語の解説:

冬田は、冬の間、農作業を終えた後の静かな田畑の様子を指します。稲が刈り取られ、枯草や霜に覆われた田んぼの風景は、自然が休息する季節の象徴です。人の手が加わらなくなった田んぼには、冬特有の静けさや厳しさが広がり、その中で小鳥や風の音が響くこともあります。この季語を用いた俳句では、静寂の中に潜む生命の息吹や、冬の空気感を通じて自然の持つ静かな力を描写することが多く、情緒豊かな冬の風景を詠むことができます。

季語を使った自作の俳句:

ありません。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「冬田(ふゆた)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

家めぐる 冬田の水の 寒さかな

作者:正岡子規

ぬるるもの 冬田に無かり 雨きたる

作者:水原秋桜子

やまのべの みちの左右の 冬田かな

作者:野素十

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。