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季語「寒の水(かんのみず)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「寒の水(かんのみず)」です。
寒の水
寒の水とは、冬の厳しい寒さの中で汲まれる清らかな水を指します。特に二十四節気の「小寒」から「大寒」の時期に汲まれる水は、澄み切った冷たさが特徴で、神聖で生命力が高いとされ、飲料や茶の湯に用いられることもあります。寒の水は、冬特有の厳しい環境を象徴するとともに、自然の美しさや生命の力を感じさせる存在です。この季語を用いた俳句では、水の冷たさや透明感、静けさが詠まれ、冬の厳粛な空気感や、自然との調和が表現されることが多いです。
季語「寒の水(かんのみず)」を使った俳句の例です。[1]
寒の水 思わず触り 叫ぶ子ら
解説:寒の水の冷たさに驚き、思わず声を上げる子どもたちの活気ある情景を描いています。「寒の水」という厳しい冬の自然が持つ冷たさと、「思わず触り」という行動が、子どもたちの無邪気さや好奇心を際立たせています。そして「叫ぶ子ら」という結びが、その場の賑やかさや冬の冷たさを楽しむ様子を生き生きと表現しています。冬の厳しさと子どもたちの元気さが調和し、ほほ笑ましい冬の情景が伝わる一句です。
季語「寒の水(かんのみず)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
見てさへや 惣身にひびく 寒の水
作者:小林一茶
焼跡に 透きとほりけり 寒の水
作者:石田波郷
寒の水 あをあをとして 吉野川
作者:日野草城
著者 / Tommy Ikura
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