季語「狐火(きつねび)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「狐火(きつねび)」です。

狐火

季語の解説:

狐火は、夜間に見られる不思議な光で、狐が人を化かすときに現れるとされる民間伝承に由来しています。実際には湿地帯などで発生する鬼火の一種とされますが、その現象には神秘性や幽玄な趣があります。冬の冷たい夜に光る狐火の情景は、幻想的でありながら、少しの怖さや不思議さを伴っています。この季語を用いた俳句では、夜の静寂の中に浮かび上がる光の神秘性や、自然と人々の想像力が織り成す情景が詠まれ、冬の夜の奥深い雰囲気が表現されます。

季語を使った自作の俳句:

ありません。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「狐火(きつねび)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

狐火や 髑髏に雨の たまる夜に

作者:与謝蕪村

狐火や 風雨の芒 はしりゐる

作者:杉田久女

狐火の 減る火ばかりと なりにけり

作者:松本たかし

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著者 / Tommy Ikura

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