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季語「湯豆腐(ゆどうふ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「湯豆腐(ゆどうふ)」です。
湯豆腐
「湯豆腐」は、寒い冬の日に体を温める代表的な料理で、昆布だしで温めた豆腐を薬味やタレとともに楽しむシンプルで滋味深い料理です。その湯気や香り、食卓を囲む光景は、冬の温もりや家族や友人との団らんを象徴します。この季語は、冬の食事風景や温かいひとときを描写するのに適しており、静かな冬の夜や雪景色との対比としても用いられます。
季語「湯豆腐(ゆどうふ)」を使った俳句の例です。[2]
湯豆腐の 湯気が包みし 冬の宵
解説:冬の宵に湯豆腐の鍋から立ち上る湯気が場を包み込む情景を描いています。湯気という視覚的かつ触覚的な描写を通じて、暖かな空間や穏やかなひとときを感じさせます。「冬の宵」という結びが、寒さを背景にした一瞬の温かさを際立たせ、静かな冬の夜の美しさと家庭的な温もりを伝えています。
寒き夜 湯豆腐の鍋に 友集い
解説:寒い夜に友人たちが湯豆腐の鍋を囲む賑やかな光景を描いています。「寒き夜」という導入が冬の寒さをしっかりと感じさせ、その寒さを吹き飛ばすように「友集い」が温かさと人々の絆を浮き上がらせています。湯豆腐を中心にした和やかな場面が心地よく、食事を通じて人と人がつながる冬の情景が活き活きと伝わる句です。
著者 / Tommy Ikura
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