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季語「雑炊(ぞうすい)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「雑炊(ぞうすい)」です。
雑炊
「雑炊」は、冬の寒い季節に体を温めるためのシンプルで家庭的な料理として親しまれています。米や残り物の野菜、魚介類などを煮込んだこの料理は、質素ながらも温かさと滋味深さが特徴です。寒い日には特に人気があり、湯気とともにその香りが冬の家庭の温もりを感じさせます。雑炊は冬の日常や食卓の情景を描写するのに適した季語であり、人々の温かい交流や、厳しい寒さを和らげる象徴として俳句に用いられます。
季語「雑炊(ぞうすい)」を使った俳句の例です。[2]
母の手の 雑炊沁みる 病みし夜
解説:病気の夜に母親が作ってくれた雑炊の温かさが心と体にしみ込む情景を描いています。母の手料理という具体的な描写を通じて、母親の愛情や看病の優しさが感じられます。「病みし夜」という言葉が、体調が悪い中での辛さを背景として描き出し、それを癒す雑炊の温もりが際立ちます。家庭的で心温まる一句です。
もう一杯 雑炊求める 子の笑顔
解説:雑炊の美味しさに笑顔を見せながら、さらにおかわりを求める子どもの無邪気な様子を描いています。子どもの純粋な喜びや食欲が感じられる句であり、雑炊の素朴で温かな魅力が、子どもの笑顔を通して伝わってきます。家庭の団らんや愛らしい子どもの姿が浮かび上がり、読む人に温かい気持ちを与える一句です。
著者 / Tommy Ikura
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