季語「寒紅(かんべに)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「寒紅(かんべに)」です。

寒紅

季語の解説:

寒紅とは、冬の寒中に収穫された紅花から作られる紅を指します。寒さの中で作られた紅は色が美しく、希少で高価なものとして珍重されました。この紅は、特に冬の厳しい季節にあっても華やかさと彩りを添えるものとして、人々の生活や美意識に深く結びついています。寒紅を詠む俳句では、自然の厳しさとそこから生まれる美しさ、紅が持つ暖かさや鮮やかさが対比的に描かれることが多いです。また、紅を使う女性の姿や、冬景色の中で映える紅の色彩が詠まれることで、冬の季節感を一層引き立てます。

季語を使った自作の俳句:

ありません。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「寒紅(かんべに)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

笑み解けて 寒紅つきし 前歯かな

作者:杉田久女

古妻の 寒紅をさす 一事かな

作者:日野草城

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

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