季語「落葉(おちば)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「落葉(おちば)」です。

落葉

季語の解説:

「落葉」は、晩秋から冬にかけて樹木が葉を落とす現象を指し、冬特有の静けさや物寂しさを象徴する季語です。裸になった樹木は、自然の厳しさを映し出す一方で、春の新芽への準備という生命の循環も感じさせます。落ち葉が地面を覆い尽くす風景や、それを風が吹き散らす光景は俳句においてしばしば取り上げられ、静寂の中に潜む動きを描写する場面で用いられます。

季語を使った自作の俳句:

季語「落葉(おちば)」を使った俳句の例です。[2]

塾までの 道に落葉 重なりて

解説:塾へ向かう途中の道に重なる落葉を描写しています。日常の一場面に季節感を織り込んだ作品で、落葉の重なりが冬の訪れを感じさせます。勉強や未来に向かう日常的な行動と、自然の営みである落葉の情景が対比されており、しっとりとした情感が漂います。また、「重なりて」という表現が、冬の物静かな空気感を効果的に表現しています。

木枯らしが 落葉を風に 漂わせ

解説:冬の木枯らしにより落葉が風に舞う情景を捉えています。「木枯らし」と「落葉」という季語が、冬の冷たさや物寂しさを効果的に伝えています。また、「漂わせ」という言葉が、落葉の軽やかな動きと木枯らしの力強さを巧みに表現しています。静と動の対比が美しく、視覚的な情景が鮮明に浮かぶ一句です。

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著者 / Tommy Ikura

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