季語「初日の出(はつひので)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「初日の出(はつひので)」です。

初日の出

「初日の出」は「初日(はつひ)」の子季語です。

季語の解説:

「初日の出」は、元旦の朝に拝む新年最初の太陽を指し、非常に重要な新年の季語です。この光景には、古来から一年の始まりを祝う厳かな意味が込められており、健康や幸福、成功を願う風習と結びついています。特に山頂や海辺など景色の良い場所で見る初日の出は、自然の雄大さと人々の期待感を象徴します。俳句では、新しい年の清々しい希望や決意を詠む際に用いられるほか、初日の出が映す情景や空気感を通じて、冬の凛とした美しさを描写することが多いです。

季語を使った自作の俳句:

季語「初日の出(はつひので)」を使った俳句の例です。[1]

初日の出 並びし足跡 残しけり

解説:新年最初の太陽「初日の出」を背景に、並んだ足跡が残されている情景を詠んでいます。初日の出の神聖な光と、並んだ足跡が象徴する人の存在や繋がりが印象的です。足跡は、自然の中に人々が新年の光を見に訪れたことを物語り、足並みが揃った様子には家族や友人との絆や、新年を迎える喜びが感じられます。静かな光景の中に温かな人の気配が漂い、初日の出がもたらす希望や穏やかな時間が見事に表現された句です。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「初日の出(はつひので)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

大濤に をどり現れ 初日の出

作者:高浜虚子

馳け上る 松の小山や 初日の出

作者:夏目漱石

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。