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季語「雪(ゆき)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「雪(ゆき)」です。
雪
「雪」には「粉雪(こなゆき)」「細雪(ささめゆき)」「雪国(ゆきぐに)」などの子季語があります。
「雪」は冬の代表的な季語であり、降る雪そのもの、雪景色、雪が積もる様子など、広範囲の情景を表現することができます。純白で静寂を感じさせる雪は、寒さとともに自然の美しさや儚さを詠む際によく用いられます。俳句では、降り始める雪、積もる雪、溶けゆく雪など、雪がもたらす自然の変化やそれを通じた人々の感情、日常の情景を描写するのに適しています。「雪」は視覚的な美しさだけでなく、触覚や冷たさ、雪がもたらす音や静けさも含めた多彩な情感を表現する季語です。
季語「雪(ゆき)」を使った俳句の例です。
手を挙げて 雪舞う空に 子の笑顔
解説:雪が舞う中、子供が空に向かって手を挙げ、その笑顔が輝く様子を描いています。雪に対する子供の純粋な喜びと無邪気さが鮮やかに表現されており、読者にもその幸福感が伝わります。「雪舞う空」という動きのある背景が、子供の活気と調和し、俳句全体に明るく温かな印象を与えています。冬の寒さの中にも心を温める情景を捉えた句です。
雪降りて 冬化粧なる 山と街
解説:降り積もった雪が山と街を覆い、まるで化粧を施したように美しく変化する情景を描いています。「雪降りて」という冒頭が、雪が静かに積もる様子を想像させ、「冬化粧なる」という表現が、雪が自然と街に美しさを加えたことを優雅に表現しています。この句は、雪が持つ清らかさや自然を美化する力を詠み込み、冬の静寂と壮麗さを調和させた作品です。
雪予報 開けし窓辺の 白世界
解説:雪が降ると予報されていた朝、窓を開けた瞬間に広がる白銀の世界を詠んでいます。「雪予報」という現代的な表現が、期待感と驚きを引き立て、「開けし窓辺の」という動作が、実際に雪景色を目の当たりにした瞬間の感動を伝えます。「白世界」という結びが、壮大で神秘的な雪景色の美しさを簡潔にまとめています。この句は、雪の朝特有の非日常感や驚きが鮮やかに描かれた作品です。
季語「雪(ゆき)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
いくたびも 雪の深さを 尋ねけり
作者:正岡子規
ゆきふると いひしばかりの 人しづか
作者:室生犀星
雪の岳 空を真青き 玻璃とする
作者:水原秋桜子
雪の朝 二の字二の字の 下駄の跡
作者:田捨女
さびしさは 木をつむあそび つもる雪
作者:久保田万太郎

著者 / Tommy Ikura
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