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季語「短日(たんじつ)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「短日(たんじつ)」です。
短日
「短日」には「日短(ひみじか)」などの子季語があります。
「短日(たんじつ)」は、冬至を中心とする日照時間が最も短い時期を表す冬の季語です。この季語は、冬特有の早く暮れる日や、日の出が遅い朝の様子を象徴します。短日は、時間が限られた冬の日常を意識させ、季節の移ろいを感じさせる重要な言葉です。俳句では、短い昼間の中での自然や人々の営み、夕暮れの静けさ、または時間が過ぎることへの感慨を詠む際に使われます。「短日」という言葉には、限られた光と時間を惜しむ感覚や、冬の特有の儚さが込められており、静かな余韻を生み出します。
季語「短日(たんじつ)」を使った俳句の例です。[1]
短日や 昼寝をしたら 暗くなり
解説:冬の日の短さが引き起こす日常の小さな驚きと、季節の変化を描写しています。「短日や」という冒頭が、冬の特有の時間の感覚を表し、「昼寝をしたら」という部分が、その短さを実感するユーモラスで親しみやすい視点を与えています。「暗くなり」という結びは、冬の日の終わりの早さを感じさせ、少しの戸惑いや寂しさも含まれています。この作品は、日常の何気ない出来事を通して、季節感や時間の流れを読者に伝える親しみやすい一作です。
季語「短日(たんじつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
短日の 照らし終せず 真紅ゐ
作者:川端茅舎
短日の 水のひかりや 浮御堂
作者:久保田万太郎
妻よ我が 短日の頬 燃ゆるかな
作者:石田波郷
著者 / Tommy Ikura
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