季語「暖炉(だんろ)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「暖炉(だんろ)」です。

暖炉

「暖炉」は「ストーブ」の子季語です。

季語の解説:

暖炉は、冬の寒さを和らげる暖房器具として、家庭や施設で用いられる暖かさの象徴です。薪や炭を燃やして部屋を暖め、その炎が揺れる様子や薪がはぜる音には、特有の安らぎと懐かしさがあります。暖炉の周りには人が自然に集まり、温もりの中で語らいが生まれます。この季語を用いた俳句では、暖炉の炎の揺らめきや音、そこで過ごす人々の様子が詠まれ、寒い冬の日における静けさや安らぎが表現されます。また、外の寒さとの対比で室内の温かさが際立つことも特徴です。

季語を使った自作の俳句:

季語「暖炉(だんろ)」を使った俳句の例です。[1]

暖炉前 椅子に座りて 夢の中

解説:暖炉の温かさに包まれて椅子に座り、夢を見るような安らぎの情景を描いています。「暖炉前」という導入が、冬の寒さの中での温かな空間を鮮やかに想起させます。「椅子に座りて」という具体的な描写が、その場の静けさと落ち着きを際立たせています。そして、「夢の中」という結びが、暖炉の心地よい温もりがもたらす安堵感や、まどろむ瞬間の幸せを象徴し、読者に穏やかな冬のひとときを感じさせます。温かさと静寂が見事に調和した一句です。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「暖炉(だんろ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

父も来て 二度の紅茶や 暖炉燃ゆ

作者:水原秋桜子

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著者 / Tommy Ikura

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